アテネ・フランセ文化センター

フレデリック・ワイズマンの足跡 1967-2023
フレデリック・ワイズマンのすべて

1967年の『チチカット・フォーリーズ』以来、“現代社会の観察者”として独自の映像表現を展開し続けているドキュメンタリー作家フレデリック・ワイズマン。
60年近くにわたり、学校、病院、警察、軍隊、裁判所、図書館、議会など、アメリカの様々な施設・組織を撮り続けてきた。
ワイズマン自身が“〈われわれの生活様式の博物誌〉を紹介するドキュメンタリー・シリーズ”という作品群には、悲劇的であると同時に喜劇的、深刻でありながら滑稽でもあり、複雑であると同時に素朴(ナイーブ)、絶望の中にもユーモアが光る、矛盾に満ちた魅力的なアメリカの姿が映し出される。 本特集では、1967年から2023年に撮られた47作品のうち、現時点で上映可能な44作品を11期に分けて上映。巨匠フレデリック・ワイズマンの足跡をたどる。
第11期:2025年3月25日(火)-3月29日(土)(5日間)
/会場:アテネ・フランセ文化センター

Im Apparat 現代ドイツ映画作家シリーズ
イェルン・グラーゼナプ教授 ヴィム・ヴェンダースを語る

ニュー・ジャーマン・シネマの代表的な映画作家であり、長編1作『都市の夏』(1970)から日本を舞台にした『PERFECT DAYS』(2023)まで相次いで問題作を発表してきたヴィム・ヴェンダース。
世界的にも高い評価を受けるなど、一貫してドイツの「現代映画」を支える同監督について、研究者であるイェルン・グラーゼナプ教授による特別講義を開講します。
2025年4月14日(月)/会場:アテネ・フランセ文化センター

明るい地点へ
個と集団のゲストゥス

来るべき『MORE NOMAN』へ向けて———
1930年前後、劇作家のベルトルト・ブレヒトは、劇の上での役から距離を取り、出演者が自ら思考を働かせることを意図した教育劇の執筆に取り組む。本上映会が目論むのも、ブレヒトが目指した、上演(上映)を通して観客と作り手が一緒に思考を育む実践の場です。
ブレヒトの教育劇『イエスマン、ノーマン』を映画化した松村浩行の作品群が一貫して呼びかけるのは、個が集団に対して主張する意志であると同時に、集団が個に対して行うゲストゥス(身振り)の重大性に他なりません。松村がスタッフ・キャストとしてかかわったこれまでの自主映画作品もまた、映画が作家゠個人の力だけによるのではなく、集団のゲストゥスによって育まれることを再認識させるでしょう。それらの作品は、フィルムからデジタルの移行期間に制作され、デジタル技術によってあらゆるものが改変可能になりつつある現代を見つめ直すための鏡となります。
個と集団。物語と歴史。デジタルとフィルム。改変可能なものと改変不能なものを両目で見据えることで、世紀の転換期に作られた映画の可能性を再考します。
2025年4月19日(土)/会場:アテネ・フランセ文化センター

ご来場の皆さまへ

アテネ・フランセ文化センターでは、新型コロナウイルスの感染防止のため、当面の間、ご来場の皆様には下記の項目と合わせまして出来る限りマスクご着用のご協力をお願い申し上げます。

◎受付に手指消毒薬をご用意いたしますのでご利用下さい。
◎発熱や風邪の症状がある方はご来場をお控えください。

ご理解、ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

「シネクラブ通信」メール配信中

毎月1日と15日に、イベントや上映情報のお知らせメールを配信します。

・配信内容:イベント、上映会の告知、ご案内
・毎月1日、15日配信
・登録無料
・内容は予告なく変更することがございますので、あらかじめご了承ください。
・「シネクラブ通信」は、「Mailchimp」を利用して配信しております。
・ご登録いただいた内容は、メール配信以外に使用することはありません。