「イラン映画を福岡の宝物に」(AIFM)プロジェクト
モフセン・マフマルバフ監督『川との対話』特別上映会
Special Screenings:Talking with Rivers by Mohsen Makhmalbaf
2025年6月17日(火)–6月20日(金)(4日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
イランの映画作家モフセン・マフマルバフ監督が、混迷する世界に向けて発信した近作『川との対話』を特別上映。
これに関連してハナ・マフマルバフ監督の最新作『苦悩のリスト』、モフセン・マフマルバフ監督とアフガニスタンをつなぐ伝説的な劇映画『サイクリスト』、さらにはマフマルバフ監督がイラン映画史上の問題作と評価するドキュメンタリー映画『あの家は黒い』をマフマルバフ監督からのオリジナルメッセージを併映して上映します。
お詫びと訂正
6月18日(水)・19日(木)に上映のモフセン・マフマルバフ監督作品『サイクリスト』につきまして、ウェブサイトではDCPでの上映と表記されていますが、正しくは35mmでの上映になります。
訂正してお詫び申し上げます。
■上映スケジュール
※チケットは1回目の上映30分前から当日上映分を販売します。
6月17日(火)
16:40 | ビデオメッセージ「マフマルバフ監督『あの家は黒い』を語る」『あの家は黒い』『川との対話』(計83分) |
18:30 | 『苦悩のリスト』(67分) トーク: 石坂健治(日本映像学会アジア映画研究会代表) 山口吉則(「イラン映画を福岡の宝物に」(AIFM)プロジェクト代表) |
6月18日(水)
17:10 | 『サイクリスト』(83分) |
19:00 | ビデオメッセージ「マフマルバフ監督『あの家は黒い』を語る」『あの家は黒い』『川との対話』(計83分) |
6月19日(木)
16:40 | ビデオメッセージ「マフマルバフ監督『あの家は黒い』を語る」『あの家は黒い』『川との対話』(計83分) |
18:30 | 『サイクリスト』(83分) トーク:ショーレ・ゴルパリアン(映画プロデューサー) |
6月20日(金)
17:20 | 『苦悩のリスト』(67分) |
19:00 | ビデオメッセージ「マフマルバフ監督『あの家は黒い』を語る」『あの家は黒い』『川との対話』(計83分) |
■監督紹介
モフセン・マフマルバフ
Mohsen Makhmalbaf
1957年にテヘランの貧しい下町に生まれる。パーレビ王 朝打倒の反体制運動に加わる。17歳の時に警察官から 銃を奪おうとナイフで襲い逮捕される。未成年であったため死刑を免れ、イスラム革命で釈放されるまで4年半の獄中生活を送る。革命後は政治活動から離れて文化 活動に転じ、作家、ラジオ・プロデューサー、映画監督として活躍。アッバス・キアロスタミやアミール・ナデリなどイラン映画ニューウェーブの創始者たちの伝統を継承する映画作家となる。
イラン政府による検閲に抗議し、2005年の大統領選挙後にイランを離れる。現在、映画監督、脚本家、プロデューサーとして活躍し、世界で最も影響力のある映画監督の一人である。2015年に第72回ベネチア国際映画祭でロベール・ブレッソン賞を受賞。近年ではスマートフォンの機動性を活かした映画制作にも取り組んでいる。作家としては「イランのスタインベック」とも呼ばれ、著書に『アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない恥辱のあまり崩れ落ちたのだ』『闇からの光芒 マフマルバフ、半生を語る』(共著)等がある。
主な映画作品は『ボイコット』(85)『ザ・ペドラー/行商人』(87)『サイクリスト』(89)『タイム・オブ・ラブ』(91)『ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ』(92)『サラーム・シネマ』(95)『ギャッペ』(96)『パンと植木鉢』(96)『キシュ島の物語』(99)『カンダハール』(01)『独裁者と小さな孫』(14)