アテネ・フランセ文化センター

ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2016
Rainer Werner Fassbinder Retrospektive 2016

1982年に37歳という若さで世を去った鬼才ファスビンダー。今年もライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2016の開催が決定しました。今回は、2008年の映画祭以来の上映となる作品を中心に、日本初上映の『シアター・イン・トランス』、そして、日本初上映のファスビンダーのドキュメンタリー『ファスビンダー 無償の愛を求めて』の2作品を加えた上映とトークイベントを開催します。

この世界は模造にすぎない!そう叫ぶ作家たちは数多くいた。
だがその理念を徹底的に展開できたのはファスビンダーだけだと主張したい。
我々の生きる世界の秩序も歴史も民主主義も愛もすべて仮構であり、しかも我々はこの世界に絡め取られ、逃れることができない。
その矛盾に全身で向き合ったファスビンダーは37歳で砕け散るように世を去ったがその真実の破片は各作品に封じ込められている。これほど強烈かつ根本的な人生の手引書は他にあるまい。

渋谷哲也(ドイツ映画研究者)

第一部

9月22日(木・祝)

14:00『13回の新月のある年に』
16:30『デスペア』
19:00『第三世代』

9月23日(金)

16:30『シアター・イン・トランス』※上映後、渋谷哲也氏による作品解説(10分)あり。
18:30『13回の新月のある年に』

9月24日(土)

13:10『デスペア』
15:40『シアター・イン・トランス』
17:40『第三世代』
19:35 対談:渋谷哲也+中原昌也(小説家・ミュージシャン)

第二部

10月10日(月・祝)

17:00『ファスビンダー 無償の愛を求めて』
18:50 対談:渋谷哲也+真魚八重子(映画文筆家)

10月13日(木)

16:15『少しの愛だけでも』
18:30『マルタ』

10月14日(金)

14:00『不安と魂/不安は魂を食い尽くす』
16:00『マルタ』
18:30『ファスビンダー 無償の愛を求めて』

10月15日(土)

12:00『不安と魂/不安は魂を食い尽くす』
14:00『少しの愛だけでも』※上映後、渋谷哲也氏によるトーク(約15分)あり。

料金

一般=1200円
学生/シニア=1000円
アテネ・フランセ文化センター会員=800円

会場

アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
03-3291-4339